アライテントのツェルト「ビバークツェルト」と「スーパーライトツェルト」、何が違うの?という質問をよくいただきます。
特に「ビバークツェルト」については被って使う専用の「ソロ」や「デュオ」と設営可能な「1ロング」があるのでシリーズの区別がわかりにくいのかもしれません。
ビバークツェルトとスーパーライトツェルトの大きな違いは以下のようになります。
ビバークツェルトとスーパーライトツェルト
(ベンチレーターから「顔」が出せるツェルト、出せないツェルト)
ビバークツェルト | 間口 | 高さ | 奥行 | 重量 |
---|---|---|---|---|
SOLO | 80㎝ | 90㎝ | 70㎝ | 105g |
DUO | 80㎝ | 90㎝ | 120㎝ | 150g |
1LONG | 80㎝ | 90㎝ | 210㎝ | 240g |
スーパーライトツェルト | 間口 | 高さ | 奥行 | 重量 |
---|---|---|---|---|
1 | 90㎝ | 90㎝ | 200㎝ | 280g |
2LONG | 130㎝ | 110㎝ | 210㎝ | 395g |
マルチシェルター | 150㎝ | 124㎝ | 250㎝ | 600g |
左 ビバークツェルト1ロング
右 スーパーライトツェルト1
どちらも高さは同じ90cm
ツェルトのベンチレーターから顔が出せる製品が初めて登場したのはカモシカスポーツのエマージェンシーツェルトが最初なのではないかと思います。2000年前後のことだったのではないでしょうか?
50年近く変わらないデザインだったツェルトにとっては30dnリップストップナイロン布地の登場以上に大きなデザイン上の変化でした。これ以降、私たちを含めて多くのメーカーでこのような顔が出せるベンチレーターが付いたツェルトが登場することになります。アライテントでは2001年に「ビバークツェルト」としてベンチレーターから顔が出るタイプのツェルトが登場します。
ではなぜ「ビバークツェルト」登場以前からある「スーパーライトツェルト」のベンチレーターは従来通りのサイズのままで変更されなかったのでしょう?
理由は入口のファスナーの長さの違いにあります。
顔が出せるタイプのベンチレーターはそれだけ大きな口径(直径)になります。
「ビバークツェルト1ロング」と「スーパーライトツェルト1」のように高さが同じ90cmのツェルトの場合、大きなベンチレーターをつけるとそれだけ入口部のファスナーの長さは短くなってしまいます。
ファスナーが短いということはそのまま入口の上限が低くなるということでもあります。入口の高さが低くなれば、それだけ設営した時の出入りに影響が出ることになります。ビバークツェルト1ロングとスーパーライトツェルト1では入口のファスナーの長さが実際6cm異なります。全体の高さが90cmしかない中でのこの6cmは設営時の出入りにとって結構大きな差と言えます。
こうした点を配慮してスーパーライトツェルトは従来通りの大きさのベンチレーターが取り付けられています。
どちらが優れているとかということではなく、こんな理由で2種類のツェルトをアライテントでは作っています。どちらを選ぶのかはあなたの考え方次第です。
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