ツェルトを使ってみよう!:テント、シェルター等を扱う株式会社アライテント

3.ツェルトを使ってみよう!

山でアクシデントにあった時、とても頼りになるシェルター、それがツェルトです。
ツェルトを購入した人のうち、実に多くの人が一度もツェルトを使ったことがありません。
(中には袋から出したことがない人もたくさんいます。)
ツェルトを袋から出したことがない人が、緊急時にツェルトを使うことはかなり難しいのではないでしょうか?
だれでもでもできるツェルトの使い方の練習方法の1例です。

1 ツェルトを袋から出してみよう

出荷時のツェルトは缶ビールくらいの大きさの袋にびっしりとした感じで収納されています。初めてツェルトを使う人には、黄色やグリーンの布地が固まっているようにしか見えません。これではツェルトを使おうと思っても無理です。

緊急の時だと、かえってパニックになる場合だってあるかもしれません。

ツェルトを買ったら必ず袋(スタッフバック)から出してその構造を確認しましょう。

  • ツェルトを袋から出してみよう
  • ツェルトを袋から出してみよう

2 ツェルトの上下を確認してみよう(まず、換気口の位置を確認しよう)

現在、日本で販売されている標準的なツェルトにはファスナーの出入り口がついています。(被るだけのタイプのツェルトにはファスナーが付いていないものもあるので注意してください。)

ほとんどのメーカーでファスナーは本体の布地とは異なる色のものが取り付けられています。これは入口を判りやすくするための工夫です。

入口が判ればツェルトの上下は判断できます。通常、ファスナーの上になる部分に筒状のベンチレータと呼ばれる換気口がついています。

  • ツェルトの上下を確認してみよう
  • ツェルトの上下を確認してみよう

3 ツェルトの上下が確認できたら、床の部分から被ってみよう。

これがいわゆる「ツェルトを被る」といった状態です。
ツェルトの中は収納されていた状態では想像できなかったほど大きな空間になっています。
そのままの状態で1~2分過ごしてみてください。自分自身の体温でかなり暖かくなってくるはずです。

標準的なツェルトの場合、床の長さは2m前後ありますので、一度に3~4人の人が床から「ツェルトを被る」ことが可能です。

4 ツェルトを被ってその暖かさを実感したら、そのまましゃがんでみよう
(そうすればいわゆるビバークの体勢になります)

  • ツェルトを被ってみよう
  • ツェルトを被ってみよう
  • ツェルトを被ってみよう

5 ツェルトのたたみ方を覚えよう。

ツェルトを袋から出したことが無い人に、その理由を尋ねると「元通りにたためる気がしなかった」言った人がいました。確かに小さな袋にびっしりと収納されている状態を見るとそんな気がするのも当然です。

実はツェルトは直線のみで構成されているので、たたみやすいものです。

天井の部分の両端をもってツェルトを広げてみると平らな「家」みたいな形になります。この状態で地面の上に置けばそのままピクニックシートのように使うことができます。

  • ツェルトのたたみ方を覚えよう
  • ツェルトのたたみ方を覚えよう
  • ツェルトのたたみ方を覚えよう
  • ツェルトのたたみ方を覚えよう
  • ツェルトのたたみ方を覚えよう
  • ツェルトのたたみ方を覚えよう
  • ツェルトのたたみ方を覚えよう

6 自宅のベランダや庭で、簡単なビバーク体験をしてみませんか?

緊急時のビバークは、山でアクシデントに遭遇した際に行うものですから、本来は山でビバーク訓練をするのが望ましいことなのかもしれませんが、山岳会などに所属しない個人がいきなり一人で山でビバーク訓練をするというのはとてもハードルが高いことです。 ビバークってこんなものだという簡単な体験をするのならば、おうちの庭やベランダで夜、数時間ツェルトを被って過ごしてみるというのはどうでしょうか?

よく知っている環境の中で数時間のビバーク体験をしてみるというのはきっと有効な経験なのではないかと思います。また、こうした経験の有無が実際に山でのアクシデントにあった時に活きてくるはずです。

公園などの公共の場所でこのようなビバーク訓練をいきなりやると「不審者」と間違われて警察の職務質問の対象になる場合もあるので注意してください

ツェルトの設営方法

ツェルトの活用法

タープ及びツェルトフライの活用法 (下の画像をクリックすると拡大表示されます)
ビバークシェルターの使用法